“じんのう”の漢字の書き方と例文
語句割合
人皇100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人皇じんのう百十六代桃園天皇の御治世。徳川中興の名将軍吉宗公の後を受けた天下泰平の真盛り。九代家重公の宝暦ほうれきの初めっ方。京都の島原で一と云われる松本楼に満月という花魁おいらんが居た。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
といっても、人皇じんのう九十六代の現世まで、天皇と民とは、生れ出ぬ以前から、こうあるものと、すでに約束づけられていた国土である。それ以上には、何を思いもせず悩みもせぬ群集ではあった。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)