“執権”の読み方と例文
旧字:執權
読み方割合
しっけん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いかにも、幕府部内のあわてぶりやら、またここの長陣にしびれを切らしている執権しっけん高時の周囲なども眼にみえるような督戦の令だった。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
此の皿山は人皇にんのう九十六代後醍醐天皇ごだいごてんのう、北條九代の執権しっけん相摸守高時さがみのかみたかときの為めに、元弘げんこう二年三月隠岐国おきのくにてきせられ給いし時
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
なにかの本で読んだうろ覚えであるが、時の執権しっけんが味噌で酒を飲み、語り明かしたというのは、すがすがしい話ではないか、と芳村は笑いながら云ったものだ。
滝口 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)