“元弘”の読み方と例文
読み方割合
げんこう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元々、佐々木道誉なる者は、元弘げんこうの年、みかどが六波羅の獄から隠岐へ流され給うた日の出雲路いずもじまで、その御警固にあたっていた人物だ。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
焼死と信ぜられてゐた正成が、吉野に兵を挙げられた護良親王と呼応して、赤坂城を奪還したのは、元弘げんこう二年の四月であつた。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
此の皿山は人皇にんのう九十六代後醍醐天皇ごだいごてんのう、北條九代の執権しっけん相摸守高時さがみのかみたかときの為めに、元弘げんこう二年三月隠岐国おきのくにてきせられ給いし時
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)