“主”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ぬし36.6%
あるじ26.3%
おも12.1%
しゅ8.6%
しゆ5.5%
しゅう5.1%
しゆう1.2%
ヌシ1.0%
アルジ0.5%
つかさど0.4%
(他:19)2.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“主”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸38.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語14.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)2.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
そのかざぬしも全くもうとろけて了って、ポタリポタリと落来る無数のうじは其処らあたりにうようよぞろぞろ。
大物ぬしの前まで来て、はじめて悠然と足を止めたが、わしのような眼をじっと据えて、大物主をにらんだものである。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
朝から大釜おおがまには湯がたぎって、あるじらしい男が、大きなのべ板にうどん粉をなすって、せっせと玉を伸ばしていた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
——彼の身を寄せている廻船問屋のあるじ、小林太郎左衛門は、浜納屋はまなやの露地づたいに、店頭みせさきへ姿を見せ、
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこへオランダ代理公使ブロックと同国書記官クラインケエスも落ち合って見ると、公使一行のおもなものは都合六人となった。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
おもにどんなことを考へていらつしやるのか、あの頭の中でどんなことが目論まれてゐるのか、それがひとつ知りたいものだて。
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
これがわしども、おしゅ筋に当りましての。そのおやしきの御用で、東海道の藤沢まで、買物に行ったのでござりました。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いよいよ出かけるまえ、まず墓地へいって、おとうさんのお墓におまいりして、しゅのお祈をとなえてから、こういいました。
而してわれより出るしゆひかりわれしんぜずしてしゆしんずるにいた
問答二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
とにかくしゆとしていしつくつた器物きぶつ使用しようした時代じだいながらくつゞいたのです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
しゅう」をして、「家」を亡さしむるが故に——「しゅう」をして、不孝の名を負わしむるが故に、大事なのである。
忠義 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「あの、主人あるじにお預けなされたふくろは」と、姥竹がしゅうそでを引くとき、山岡大夫は空舟をつと押し出した。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
はらたちしならば雪三せつざうゆるしてよ、へだつるこゝろ微塵みぢんもなけれど、しゆう家來けらいむかしはもあれ
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
冥途よみぢつとと齎し去らしめんこと思へば憫然あはれ至極なり、良馬しゆうを得ざるの悲み、高士世に容れられざるの恨みも詮ずるところはかはることなし、よし/\
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「馬耳よ。よく聞け。おヌシが青ガサやチイサ釜とあくまで腕くらべをしたい気持は殊勝であるが、こんなウチで仕事をしたいとは思うまい」
夜長姫と耳男 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
殊に其中の「あがヌシ御魂ミタマたまひて、春さらば、奈良の都に喚上メサげたまはね」とある一首は、よごととしての特色を見せてゐる。
——ウマノ刻ニ、アルジノ親シキ者、イノコノ肉卜酒トヲタズサエテ、オトナイ来ラン、ソノ人、東ヨリ来テ、コノ家ニ、悲シミヲモタラス。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
サレド富貴栄達ノ相アレバ、一国一城ノアルジタラム。
スコットランド王の子で宮中の栄華に飽き大陸に渡って僧寮をつかさどったという。
(『白虎通びゃっこつう』に曰く、「魂魄こんぱくとはなんのいいぞ。魂はなお伝伝のごとし。行きて外に休まず、情をつかさどる。魄は迫然として人にきて性を主る」と)
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
すなはちこの者をさまたきみとなりてルッカをピサ人に見えざらしむる山の上に狼とその仔等を逐ふに似たりき 二八—三〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
いざゆけ、導者よ、きみよ、師よ、兩者ふたりに一の思ひあるのみ、我斯く彼にいひ、かれ歩めるとき 一三九—一四一
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「アイゴ……何も訊かないで下さい」彼女は小さな声で哀れ深く云った。「私の人ですもの……」
光の中に (新字新仮名) / 金史良(著)
天台大師ハ能化のうけ
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
大老これを上につかさどり、間部これを下にたすくるに非ざるよりは、天下の事、いずくんぞここに至らんや。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
長というのはうまやの長で、駅館をつかさどるものが即ち長である。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
民政ノ要ハ、寡欲クワヨク公平ニアリ。——北条氏モ中興ノシユハ、自ラ質粗ト武朴ブボクヲ守リ、官ハ従四位ヨリ以上ヲ望マズ、領ハ武蔵、相模ノ二国ニ限リ、唯、努メテ北人固有ノ剛健ニタノム。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——人皇ジンワウ九十五代ノ世ニ当ツテ、天下一トタビ乱レテ、シユモ安カラズ。コノ時、東魚トウギヨキタツテ、四海ヲ呑ミ、日ノ西天ニ没スルコト三百七十余日、西鳥サイテウキタツテ、東魚ヲ食ラフ。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——床しい荷をになった下郎じゃ。そもどのような風雅のあるじを持っているのか? と、何ごころなく眺めやった露月のに、はじめて例の若衆ぶりが、突如として花のように映じたのであります。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
斯う云ふ意味に假名遣の發音と相違する點を、もに語原的と外國では申して居るやうであります。
仮名遣意見 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
もに違ふと云ふことの論據になつて居りまするのは外國の Orthographie は廣く人民の用ゐるものである、我邦の假名遣は少數者の用ゐるものであると云ふことであります。
仮名遣意見 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
さかりすぎてははな甲斐かひなし、適當てきたう聟君むこぎみおむかへ申したきものと、一專心せんしんしうおもふほかなにも
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
忠信(の人)にしたしみ、己れにかざるひとを友とすることなかれ、あやまてば則ち改むるにはばかることなかれ。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
トルストイ伯曰く「神を知ることゝ生命いのちとは一にして離るべからざる者なり。神は生命なり。神を求むるをつとむべし、神なくして生命ある事あたはじ」と。
トルストイ伯 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
「そこな女中、この美少年が、おのしに惚れて、今夜、泊るとよう」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
「行かん。俺は、罪人でないぞ。軽輩だと、おのし達は侮る気か」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
『和名抄』に蛇和名倍美蚖蛇げんじゃ加良須倍美からすへみ蚺蛇ぜんじゃ仁之木倍美にしきへみとありて幣美へみてふ〔という〕名ぞむねと聞ゆる、同じ『和名抄』蝮の条に、
われ聞く、近臣をるにはそのやどす所のものを以てし、遠臣を観るにはそのやどる所のものを以てすと。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
それによれば孔子が流浪の旅を始めてまず衛に行ったときには、子路の妻の兄顔濁鄒の家をやどとした。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
「そうとものし。うららはアメリカ人や、ヘリピン人や、ドシャ人の出来なかった工事こうりを、立派じっぱにやって見せちゃるんじゃ。うららがマジダへ着いた時、がやがや排斥さらしよった奴らへ、おんしやら、この工事こうりが出来るかといっぺん言わな、日本人であらいでよ。」
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
「古語にいう。——シュタットケレバ臣栄エ、主憂ウル時ハ臣辱メラルと。弟には弟の主君あり、私には私の主君がありますから」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
僕の心の中では純粹に他人離れのした生活に於いても猶、テーゼアンチテーゼとが相對して可なり才走つた會話を交換してゐる。
三太郎の日記 第二 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)
尤も僕の中にゐるテーゼアンチテーゼの會話は可なり才ばしつてゐるから、まだ/\しんみりした味が足りない。
三太郎の日記 第二 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)