“主”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぬし36.2%
あるじ26.6%
おも12.2%
しゅ8.9%
しゆ5.3%
しゅう5.0%
しゆう1.2%
ヌシ0.9%
つかさど0.5%
アルジ0.5%
ある0.3%
きみ0.3%
0.3%
つかさ0.3%
んし0.3%
シユ0.3%
やど0.1%
テーゼ0.1%
0.1%
のし0.1%
しう0.1%
した0.1%
つと0.1%
むね0.1%
シュ0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さてその帯が出来上つて見ると、それは註文ぬしのお上さんには勿論、若い呉服屋の主人にも派手はで過ぎると思はずにはゐられぬものだつた。
貝殻 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「齒が痛い。痛いよう! 痛いよう! 罪人つみびとと人に呼ばれ、十字架にかかり給へる、救ひぬしイエス・キリスト……齒が痛い。痛いよう!」
宿命 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
あるじ去つて一しほおもひで深い庭となりましたが、いまかうして此處で時間を過してゐても、能なしの僕にも、妻にも、哀傷の歌ひとつ作れません。
行く春の記 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
こは何事なにごとやらんとむねもをどりてふしたる一間ひとまをはせいでければ、いへあるじ両手りやうてものさげ
彼女はおもに祖母さんの側に居て、谷中の家の様子を聞きたがる年とった祖母さんにいろいろなことを語り聞かせたり慰めたりするという風であった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
和歌はその調べが俳句とは違って幽玄な思想であるように響いて来る、しかしその幽玄と感ずるところは歌の形体から来る感じがおもなものである。
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
「気味の悪い奴よのう! その方は今宵いぶかしいことばかり致しおる。尋ねているのはそちでない。門七じゃ。林田! しゅの命じゃ! 言うてみい!」
十万石の怪談 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
そこで、おぬしには気の毒な頼みだが、どうかおぬしが天鬼様を殺した下手人となり、この源八に、しゅかたきとなって、討たれてもらいたいのだが
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
神の意に従へる生活は一の意味を有せり、みづからは我がげふの目的如何なるをわきまへずと雖、これを用ゆるのしゆには大なる目的あり。
トルストイ伯 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
なんでも耶路撒冷イエルサレムとほところだ、さうしてしゆきみは、われわれのごとくそばにお出遊いであそばすのだ。
何しろ一方なりませんおしゅうおもい、で、お嬢さんがね、あつい、あついとおっしゃる度に、額からたらたら膏汗あぶらあせを流すんですよ。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
我があだなる両人の生首ひっさげて立帰り、しゅうかたきを討ちたるかどもって我が飯島の家名再興の儀をかしらに届けくれ
はらたちしならば雪三せつざうゆるしてよ、へだつるこゝろ微塵みぢんもなけれど、しゆう家來けらいむかしはもあれ
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
冥途よみぢつとと齎し去らしめんこと思へば憫然あはれ至極なり、良馬しゆうを得ざるの悲み、高士世に容れられざるの恨みも詮ずるところはかはることなし、よし/\
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
飛び離れた処々にも、この語を使ふ地方で著しい事は、みづし・みんつち・めどち・どちなど言ふが、大抵水のヌシの積りで、村人は畏がつてゐる。
河童の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「馬耳よ。よく聞け。おヌシが青ガサやチイサ釜とあくまで腕くらべをしたい気持は殊勝であるが、こんなウチで仕事をしたいとは思うまい」
夜長姫と耳男 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
(『白虎通びゃっこつう』に曰く、「魂魄こんぱくとはなんのいいぞ。魂はなお伝伝のごとし。行きて外に休まず、情をつかさどる。魄は迫然として人にきて性を主る」と)
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
スコットランド王の子で宮中の栄華に飽き大陸に渡って僧寮をつかさどったという。
——ウマノ刻ニ、アルジノ親シキ者、イノコノ肉卜酒トヲタズサエテ、オトナイ来ラン、ソノ人、東ヨリ来テ、コノ家ニ、悲シミヲモタラス。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
サレド富貴栄達ノ相アレバ、一国一城ノアルジタラム。
ここの事を、私が初めて聞いたのは、一昨三十一年八月の末、双六小屋の炉ばたであるじ小池義清さんの弟で猟師の義蔵さんが、——面白い所がある、と話してくれた時だ。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
——床しい荷をになった下郎じゃ。そもどのような風雅のあるじを持っているのか? と、何ごころなく眺めやった露月のに、はじめて例の若衆ぶりが、突如として花のように映じたのであります。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
きみを待たせし厩奴うまやもりまたは心ならず目をさましゐたる僕の馬梳うまぐしを用ふるもかくはやきはいまだみず —八一
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
異国は、天照大御神あまてらすおおみかみの御国にあらざるがゆえに、定まれるきみなくして、狭蝿さばえなす神ところを得て、あらぶるによりて、人心ひとごころあしく、ならはしみだりがはしくして、国をし取りつれば
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「アイゴ……何も訊かないで下さい」彼女は小さな声で哀れ深く云った。「私の人ですもの……」
光の中に (新字新仮名) / 金史良(著)
天台大師ハ能化のうけ
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
大老これを上につかさどり、間部これを下にたすくるに非ざるよりは、天下の事、いずくんぞここに至らんや。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
長というのはうまやの長で、駅館をつかさどるものが即ち長である。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「そうとものし。うららはアメリカ人や、ヘリピン人や、ドシャ人の出来なかった工事こうりを、立派じっぱにやって見せちゃるんじゃ。うららがマジダへ着いた時、がやがや排斥さらしよった奴らへ、おんしやら、この工事こうりが出来るかといっぺん言わな、日本人であらいでよ。」
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
「そうとものし、うららはアメジカ人やヘリピン人や、ドシア人の出来なかった工事こうりを、立派じっぱにやって見せちやるんじゃ。うららがマジダへ着いた時、がやがや排斥さらしよった奴らへ、おんしやらこの工事こうりが出来るかと、いっぺん言うて見ちやらな、日本人であらいでよ」
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
民政ノ要ハ、寡欲クワヨク公平ニアリ。——北条氏モ中興ノシユハ、自ラ質粗ト武朴ブボクヲ守リ、官ハ従四位ヨリ以上ヲ望マズ、領ハ武蔵、相模ノ二国ニ限リ、唯、努メテ北人固有ノ剛健ニタノム。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——人皇ジンワウ九十五代ノ世ニ当ツテ、天下一トタビ乱レテ、シユモ安カラズ。コノ時、東魚トウギヨキタツテ、四海ヲ呑ミ、日ノ西天ニ没スルコト三百七十余日、西鳥サイテウキタツテ、東魚ヲ食ラフ。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
万章問いて曰く、或るひとう、孔子えいに於ては癰疽ようそやどとし、せいに於ては侍人じじん瘠環せきかんやどとせりと、これ有りしや。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
われ聞く、近臣をるにはそのやどす所のものを以てし、遠臣を観るにはそのやどる所のものを以てすと。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
僕の心の中では純粹に他人離れのした生活に於いても猶、テーゼアンチテーゼとが相對して可なり才走つた會話を交換してゐる。
三太郎の日記 第二 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)
尤も僕の中にゐるテーゼアンチテーゼの會話は可なり才ばしつてゐるから、まだ/\しんみりした味が足りない。
三太郎の日記 第二 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)
もに違ふと云ふことの論據になつて居りまするのは外國の Orthographie は廣く人民の用ゐるものである、我邦の假名遣は少數者の用ゐるものであると云ふことであります。
仮名遣意見 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
斯う云ふ意味に假名遣の發音と相違する點を、もに語原的と外國では申して居るやうであります。
仮名遣意見 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
「そこな女中、この美少年が、おのしに惚れて、今夜、泊るとよう」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
「行かん。俺は、罪人でないぞ。軽輩だと、おのし達は侮る気か」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
さかりすぎてははな甲斐かひなし、適當てきたう聟君むこぎみおむかへ申したきものと、一專心せんしんしうおもふほかなにも
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
忠信(の人)にしたしみ、己れにかざるひとを友とすることなかれ、あやまてば則ち改むるにはばかることなかれ。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
トルストイ伯曰く「神を知ることゝ生命いのちとは一にして離るべからざる者なり。神は生命なり。神を求むるをつとむべし、神なくして生命ある事あたはじ」と。
トルストイ伯 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
『和名抄』に蛇和名倍美蚖蛇げんじゃ加良須倍美からすへみ蚺蛇ぜんじゃ仁之木倍美にしきへみとありて幣美へみてふ〔という〕名ぞむねと聞ゆる、同じ『和名抄』蝮の条に、
「古語にいう。——シュタットケレバ臣栄エ、主憂ウル時ハ臣辱メラルと。弟には弟の主君あり、私には私の主君がありますから」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)