“主取”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅど30.0%
しゅうど20.0%
しゅうと20.0%
しゅどり10.0%
しゅうどり10.0%
しゆどり10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茂左衛門は二度の主取しゅどりを嫌って津山のざいに引っ込んでしまい、その後は代々農業をつづけて今日こんにちに至ったのだそうである。
馬妖記 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
別に主取しゅうどりもせず従来の本領に蟄伏ちっぷくしている武士の数が、やはり浪人の数くらい、事によるとそれよりも多くあったのである。
名字の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
仮令たとえ何様どんな下役小禄でも主取しゅうとりをして家名を立てたい心懸こゝろがけもござりますが、これという知己しるべもなく、手蔓等てづるとうもないことで、先達せんだって權六に会いまして、これ/\だと承わり、お前はうらやましい事で
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
主取しゅどりをした後のことなども、計算に入れると、深入りは禁物だと思った。——で、近頃は、そこへの稽古にも、足を絶っているところだった。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お前は忠実この上もない人であるから、これから主取しゅうどりをしたら、どんな立身も出来よう。どうぞここで別れてくれと云うのであった。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
見物けんぶつしければハヤ五月もすぎ六月の初旬となり炎暑強き頃なれば凉風の立迄たつまで當所に逗留して秋にもならば江戸へ下り主取しゆどりせんと云を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)