“主水”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もんど91.4%
かこ2.9%
しゅすい2.9%
モンド2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「はい、江戸表から参った玉枝でござりまする。お国家老大村郷左衛門おおむらごうざえもん様か、ご子息の主水もんど様にお取次をねがいまする」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
青山五丁目六丁目は百人町の武家屋敷で、かの瞽女節ごぜぶしでおなじみの「ところ青山百人町に、鈴木主水もんどという侍」はここに住んでいたらしい。
半七捕物帳:54 唐人飴 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
主水もんど澄江すみえも失望したが、とにかく明朝宿を立ち、高萩へ行って猪之松親分を探り、さっきの武士が陣十郎か否か、確かめて見ようと決心した。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
この上は主人の鈴川主水もんどと、かゝりうどの杵太郎に逢つて、訊けるだけを聽き出し、それから證據を手繰たぐるほかはありません。
俯向うつむき加減に白い眼をきつつ、「ところ、青山百人町の、鈴木主水もんどというおさむらいさんは……」と瞽女ごぜぼうの身振りをして
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
従来かつて無かりし遊女町を西小路に起し、翌年更に是を富士原、葛原に設け、それより栄国寺前、橘町、東懸所前、主水かこ町、天王崎門前、幅下新道、南飴屋町、綿屋町等にも、京、大阪、伊勢等より遊女多く入り込み、随って各種の祭事此時より盛んなり
天主閣の音 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
岩木川の主水しゅすいを中心とする津軽平野の治水策であった。彼が寝ずに書いた献言書は、半紙七十枚とじで四冊もあった。
(新字新仮名) / 吉川英治(著)
其又下は前に申したワクであつて、立派な縫箔ヌヒハクをした泥障アホリをつけた、胴の高さ六尺余の太鼓を斜に柱にもたせかけ、膝頭までの揃ひの筒袖を着た男が、かはる/″\登つて、鈴木主水モンドだの石井常右衛門だのゝ恋語りを、やんれ節の文句其儘に歌ひ揚げるのである。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)