“水主”の読み方と例文
読み方割合
かこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火を放けられたのは前敷の水主かこどもの炊場かしぎばで、油でも撒いたのだとみえてどす黒い煙をたちあげながら、さかんに燃えている。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
律義なる水主かこ船頭を載せて羽州能代に下しけるに、思ふまゝなる仕合せを得、二年目に万事さしひいて六貫目の利を見たり。
花のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
この藩の船に乗込んでいる者に船手というは、藩の扶持を貰っていて、常には藩地の三津みつの浜というに妻子と共に住まっている。その下に水主かこというものがある。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)