“三津”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みと55.6%
みつ44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その村の少し手前の江の浦重寺しげでら三津みとなどの漁村には所謂いはゆる避暑地としての善惡それ/″\の發展が見えてゐましたが、その古宇村にはまだ全然それらの影響がありませんでした。
樹木とその葉:33 海辺八月 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
沼津に向って、浦々の春遅き景色をはしらせる、……土地の人は(みっと)と云う三津みとの浦を、いま浪打際とほとんどすれすれに通るところであった。しかし、これは廻りみちである。
半島一奇抄 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
右は湖水の三津みつはま、左は叡山延暦寺えいざんえんりゃくじへの登り坂。人々の着ているみのは、吹きおろす風、返す風に、みな針鼠はりねずみのようにそよぎ立った。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は先年この三津みつの地に行って、今そこの名所田間に少しばかり残してあるいわゆる浜荻を親しく見たことがあったが
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)