馬妖記ばようき
M君は語る。 僕の友人の神原君は作州津山の人である。その祖先は小早川隆景の家来で、主人と共に朝鮮にも出征して、かの碧蹄館の戦いに明の李如松の大軍を撃ち破った武功の家柄であると伝えられている。隆景は筑前の名島に住んでいて、世に名島殿と呼ばれて …
作品に特徴的な語句
はた みん ざい 扮装いでた ぞん おさ おと 上書うわが こく 山女やまおんな ぶち はな けん じょう 実否じっぷ いえ じょう かな たば こん はじ 淫奔いたずら あて 飼馬かいうま のぼ 下心したごころ 主取しゅど 今日こんにち 仕業しわざ 付帯ふたい 会釈えしゃく てい 作州さくしゅう いつわ 備前びぜん やいば 切株きりかぶ 列挙れっきょ とき 勿怪もっけ 千尋ちひろ 南渓なんけい 口惜くや 名島なじま 吹聴ふいちょう あざけ いなな 四足よつあし 基治もとはる ゆうべ 外聞がいぶん 夜叉やしゃ 天明てんめい 太守たいしゅ 小楯こだて 屈竟くっきょう 山童やまわろ 年長としかさ 形相ぎょうそう 後家ごけ 従弟いとこ 得体えたい こた 悪戯いたずら おび 懺悔ざんげ いぬ 成程なるほど おお つか 散々さんざん 文禄ぶんろく くら いとま 朴訥ぼくとつ 松明たいまつ はて たみ 津山つやま 海馬かいば 濡衣ぬれぎぬ 火縄ひなわ 無暗むやみ 狒々ひひ けもの 生温なまぬる 療治りょうじ 癇高かんだか くだ 移封いほう 空地あきち