“斑”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
まだら35.7%
26.2%
ぶち17.5%
まだ11.1%
まばら2.2%
まば1.5%
ほし0.9%
むら0.9%
はだ0.6%
はん0.6%
(他:9)2.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“斑”を含む作品のジャンル比率
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語17.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語5.3%
文学 > 日本文学 > 詩歌2.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
これを書く時、涙は紙上にちてまだらをなし、われは心の中に答書の至らんこと一月の間にあらんことを祈るのみなりき。
が、停車場は少しも混雑しなかつた。五十人ばかりの乗客が、改札口のところで、暫らくまだらにたゆたつただけであつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
こまやかにを流したる大理石の上は、ここかしこに白き薔薇ばらが暗きをれてやわらかきかおりを放つ。
薤露行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この若鷹はの彩色、誇張しているとさえみえる形の一種のそぐわなさからも、実際鷹狩につかう鷹とは凡そかけはなれている。
痀女抄録 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)
んちはもうお立ちだしたで。何んやら急な用やいうて。」と、白粉のぶちになつた口元に微笑を寄せつゝ、女は言つた。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
それは長さ一尺に近いけものの毛で、大体は青黒いような色であるが、ところどころに灰色のぶちがあるようにも見える。
馬妖記 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
道理で、乞食のくせに、ここらの住民のどれよりも小ざっぱりした服装をして、顔には白粉のようなものをまだらに叩いていた。
黒白まだらの、仔馬ほどもあるのが、地べたへなげだした二本の前脚に大きな頭をのっつけ、ながい舌をだしたまま眠っている。
こんにゃく売り (新字新仮名) / 徳永直(著)
地上にはそれにつれて大きなまばらをなして日陰と日の照るところとが鬼ごっこでもしているように走り動いていた。
六月 (新字新仮名) / 相馬泰三(著)
まばらなシュミーズをつけたレムブルグの女弟子が部屋に飛込むと陳子文がバルコニで自殺したことを告げた。
地図に出てくる男女 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
萩とかや野茨のいばらばかりのくさの中に、寿命じゅみょうを尽くして枯れ朽ちた大木を混ぜて、発育のいい大葉柏がまばらに散在していた。
熊の出る開墾地 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
ひらめくは聖体盒せいたいごうくもり、骨もまばらに
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
されど告げよ、この物體にありて、かの下界の人々にカインの物語をさしむる多くの黒きほしは何ぞや。 四九—五一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
中には卵のやうに滑らかで、或ひは白く、或ひは赤いほしが入つたりしてゐます。
おつそろしくむらのある文章だ! 一目で人間の書いたものでないことが分つてしまふ——初手はなはちやんとまとまつてゐたが、末の方で犬式に足を出してしまつてゐらあ。
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
「じゃア何故、その雪は、あんなむらな、不公平な降りかたをしたんです」
寒の夜晴れ (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
月読つきよみの山はなつかしはだら雪照れる春日に解けがてなくに
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
この山は老樫おほし見てゆくにはだらの小雪てつかぬなき
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
『本草啓蒙』に、一種足長蛸形章魚たこに同じくして足いと長し、食えば必ず酔いまたはんを発す。
赤茶色の日光のはん点が少しばかり、どこからともなくさしてきて、濃い影の中に落ちていた。
箇条はなお多いが、部分的にこういう一ぱんを見ただけでも、謙信がいかに日頃から士の養成に細心な気くばりを傾注しているか——またそれを鉄則としている全家中が黙々と有事の日に備えて自分を鍛え合っているか——想像以上なものがそこにはあった。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
現在全国の官私立大学において法学教育の名において教えられているものをそのまま与えられた事実として認めつつ、それを基礎として、法学生は一般にいかなる考え、いかなる態度で講義を聴き、また研究すればいいのか、そのことについて私の考えていることの一ぱんを、新入学生諸君の参考のために述べてみたいのである。
薮を透して日の光が、深い黄味を帯びて射し込んで来ていて、地上の草や周囲まわりの木々へ、明暗のふちを織っていた。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
遅く出た月が空にあったが、樹木が繁っているために、木洩れの月光がそこここへ、光のふちを置いているばかりで、あたりはほとんど闇であった。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
黒ンぼとあめンぼ
未刊童謡 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
そこで所々しよ/\を問ひ合せて、とう/\緋縮緬の長襦袢の背中に大きな黄色いしみの出来たのを手に入れた。さていよ/\当日になつた。最初の天一坊は頗る真面目に出来た。しかし其真面目のために茶番としての面白味ががれた。次にお軽勘平道行の場となつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
もしその中に一点でも、人なつかしい火がゆらめいて、かすかなものの声が聞こえるとすれば、それは、香の煙のたちこめた大寺だいじの内陣で、金泥きんでい緑青ろくしょうところはだら
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
上の所まんだらにげておる焦茶色の短かい羽織に、八丈まがいの脂染あぶらじみた小袖を着し、一本独鈷いっぽんどっこの小倉の帯に、お釈迦の手のような木刀をきめ込み
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
瑞々みずみずと結い上げてやったお六の頭が見るも浅ましくところまんだらに天保銭ほどの禿になっている。白癬しらくも頭のおできのあとのようにも見えるし台湾坊主の出来そこないみたいにも見える。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)