“斑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まだら36.6%
25.8%
ぶち16.9%
まだ11.1%
まばら2.2%
まば1.4%
むら1.1%
ほし0.8%
はだ0.8%
ふち0.6%
はだら0.6%
はん0.6%
ぱん0.6%
あめ0.3%
しみ0.3%
まんだ0.3%
まんだら0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして遥か彼方には、明るい家々が深緑の山肌を、その頂からのあたりまで、はだれ雪のように、点綴しているのが望まれた。
初雪 (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
上の水分神社の桜も、下の山添い道の山桜も、散りぬいていた。花ビラのしい舞が彼の童心を夢幻と昂奮の渦にひきこむのか。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
白勝ちの赤毛ので、顔の至って平めなのが特徴であったが、今以てぶちの在り処まで略々同じ猫が、次から次へと代を重ねて居る。
どら猫観察記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
すると向うの窓硝子はらに外気に曇った上に小さい風景を現していた。それは黄ばんだ松林の向うに海のある風景に違いなかった。
歯車 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
頼みたく今日は和女の歸りをば實は二個で待てゐたりと言ばお金はなるして打笑ひ然いふ目出度お話と聞ては吾儕も實にしく斯いふ事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
志道軒の孫弟子なにがしの辻講釈、冬の陣における真田父子の働きぶりをたたきにたたいておりますが、戸板にかこまれた木戸銭の影もらで、このならびでは一番の不入り
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おつそろしくのある文章だ! 一目で人間の書いたものでないことが分つてしまふ——初手はちやんとまとまつてゐたが、末の方で犬式に足を出してしまつてゐらあ。
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
されど告げよ、この物體にありて、かの下界の人々にカインの物語をさしむる多くの黒きは何ぞや。 四九—五一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
あたりのら雪を蹴散らしながら、たちまち見えなくなったが、ライオンのようなみごとな襟毛をたらした牡であった。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
遅く出た月が空にあったが、樹木が繁っているために、木洩れの月光がそこここへ、光のを置いているばかりで、あたりはほとんど闇であった。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
丘はまだ雪で蔽われているのに、それを押しのけるようにして土筆が頭をだす。去年の楢の枯葉を手もて払えば、その下には、もう野蒜の緑の芽。
葡萄蔓の束 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
『本草啓蒙』に、一種足長蛸形章魚に同じくして足長し、食えば必ず酔いまたを発す。雲州でクチナワダコといい、雲州と讃州でこれは蛇の化けるところという。蛇化の事若州に多し。
そのことについて私の考えていることの一を、新入学生諸君の参考のために述べてみたいのである。
忠臣蔵に茶番の落を附けるのだから、お軽にも何か変つた長襦袢を著せたかつた。そこで所々を問ひ合せて、とう/\緋縮緬の長襦袢の背中に大きな黄色いの出来たのを手に入れた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
上の所らにげておる焦茶色の短かい羽織に、八丈まがいの脂染みた小袖を着し、一本独鈷の小倉の帯に、お釈迦の手のような木刀をきめ込み、枯葉のようなぱっちに
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
瑞々と結い上げてやったお六の頭が見るも浅ましくところに天保銭ほどの禿になっている。白癬頭のおのあとのようにも見えるし台湾坊主の出来そこないみたいにも見える。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)