“斑鳩”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
いかるが78.3%
いかる8.7%
はんきう4.3%
まだらばと4.3%
イカル4.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
法隆寺に群る参詣人さんけいにんたちも、中宮寺を過ぎると全く途絶えて、ここばかりは斑鳩いかるがの址にふさわしくひっそりと静まりかえっている。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
その間には、播磨の斑鳩いかるがから急進してきた義詮よしあきらの軍も尊氏をたすけ、佐殿方すけどのがたは木ッ端みじんに破れてしまった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大和やまとへの旅、わけても法隆寺から夢殿、中宮寺界隈かいわいへかけての斑鳩いかるがの里の遍歴が、いつしか私の心に飛鳥びとへの思慕をよび起したのである。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
自身の床几しょうぎは、はるか斑鳩いかるがあたりまで進めながらなお、むだな兵力を加古川におかないわけにゆかなかったのだ。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、もう小説を考えるような気分にもなれず、日の暮れるまで、ぼんやりと斑鳩いかるがの里をぶらついていた。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
あのあしいろあかくて、はねあをはいつた斑鳩いかるも、ほか小鳥ことりなかにまじつて、きな榎木えのきべにました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
斑鳩いかるが來て鋭い聲で鳴いた竹藪の横は、私達がよく遊び𢌞つた場所です。
「十三日早朝発す。斑鳩いかるがに到て休。斑鳩はんきう寺あり不尋。三里半正条。半里片島駅。藤城屋六兵衛の家に休。日正午也。鶴亀村をすぎ宇根川を渡り二里宇根駅、紙屋林蔵の家に宿す。此日暑甚からず。行程六里許。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
そして彼の我儘を助長する一方、仔羊こひつじのやうな從順さ、斑鳩まだらばとのやうな敏感さが彼の批判心を喜ばせ、常識を滿足させ、いくらか彼の趣味に合ひさへした。
今日初めて斑鳩イカルといふ鳥を聴いた、ほがらかな声音である。
旅日記:03 昭和十四年 (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)