“鶸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひわ71.4%
ひは28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雀やひわ山雀やまがらや山鳩の、啼声ばかりが繁く聞こえる、鎮守の森に包まれて、気絶して倒れた主水の姿が、みじめに痛々しく眺められた。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
竹むらにからまる烏瓜からすうりをつつきに来るからす、縁側の上まで寄って来る雀、庭木の細かい枝をくぐるひわ四十雀しじゅうからの姿も目に止った。
果樹 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
枯つ葉一つがさつか無え桑畑の上に屏風びやうぶたててよ、その桑の枝をつかんだひはも、寒さに咽喉のどを痛めたのか、声も立て無えやうなかただ。
鼠小僧次郎吉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
はやしには百舌もずあそんでました。百舌もず雄鷄おんどりはうてはわらひました。そこへひはつてました。ひは雄鷄おんどりはうて、百舌もずおなじやうにわらひました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)