“百舌”の読み方と例文
読み方割合
もず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百舌もずの鳴きわたる木々の梢は薄く色づき、菊や山茶花のそろ/\咲き初めた農家の庭には柿が真赤に熟してゐる。歩くには好い時節である。
買出し (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
向うの楊の木から、まるでまるで百ぴきばかりの百舌もずが、一ぺんに飛び立って、一かたまりになって北の方へかけて行くのです。
鳥をとるやなぎ (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
そこへは時々、百舌もず山雀やまがら、文鳥、ひわ、目白、さまざまな小鳥がブチまけたように下りて来て、日ねもす歌っている。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)