“無花果”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちじく63.8%
いちじゆく16.2%
いちじゅく10.5%
いちぢく7.6%
いちゞく1.0%
ムカカ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もちろん、蕃地の南洋でも、鳳梨の実が幾度か熟し無花果の花が幾度か散った。そして老年の麝香猫や怪我をした鰐が死んだりした。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
殊にナブルスの谷は、清泉処々に湧きて、橄欖無花果、桑、林檎、葡萄、各種野菜など青々と茂り、小川の末にはの音さへ聞こえぬ。
丁度この話へ移る前に、上人が積荷の無花果を水夫に分けて貰って、「さまよえる猶太人」と一しょに、食ったと云う記事がある。
さまよえる猶太人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そして今主人の何か言ふのに耳を傾けながら、ピエンツアの無花果の一つを取つて皮をむいてゐる。己はその汁の多い、赤い肉がひどく好きなのだ。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
車も歳月の力と人の力とにらされて、繩が辛而ツてゐる位だ。井戸の傍に大株無花果がコンモリとしてゐる。馬鹿に好く葉がツてゐるので、其の鮮麗緑色が、暗然として毒々しい。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
無花果はイチジクである。これはもとより我が日本の産ではなく、寛永年中に初めて西南洋からの苗木を得て長崎に植えたといわれている。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)