“秋雨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あきさめ90.3%
しゅうう6.5%
あめ3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秋雨(あきさめ)を衝(つ)いて箱根(はこね)の旧道を下(くだ)る。笈(おい)の平(たいら)の茶店に休むと、神崎与五郎(かんざきよごろう)が博労(ばくろう)の丑五郎(うしごろう)に詫(わび)証文をかいた故蹟という立て札がみえる。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
濛々(もうもう)と天地を鎖(とざ)す秋雨(しゅうう)を突き抜いて、百里の底から沸き騰(のぼ)る濃いものが渦(うず)を捲(ま)き、渦を捲いて、幾百噸(トン)の量とも知れず立ち上がる。
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
先達て中始終(しょっちゅう)秋雨(あめ)の降り朽ちているのに、後から後からと蕾を付けて、根(こん)好く咲いているな、と思って、折々眼に付く度に、そう思っていたが、其れは既う咲き止んだ。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)