“蓑虫”の読み方と例文
旧字:蓑蟲
読み方割合
みのむし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もちろん貝がらだけでなく生きた貝で、箱の中へ草といっしょに入れてやるとその草の葉末を蓑虫みのむしかなんぞのようにのろのろはい歩いた。
物売りの声 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ところが、マンは、まるで、蓑虫みのむしのように、身体を、堅く、掛け蒲団で包んでいる。しっかりと、両手で巻いていて、金五郎を寄せつけない。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
そこらの汀に、泥にくるまれた蓑虫みのむしのようなものが無数に見えましょう。虫でも藻草もぐさでもありません。泥魚でいという魚です。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)