“みのむし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蓑虫75.8%
簑虫12.1%
簔虫6.1%
蓑蟲3.0%
簑蟲3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが、マンは、まるで、蓑虫みのむしのように、身体を、堅く、掛け蒲団で包んでいる。しっかりと、両手で巻いていて、金五郎を寄せつけない。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
久「お前のそばに芋虫のごろ/″\してはいられねえが、えゝ……簑虫みのむし草鞋虫わらじむし穿き、と」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
稲荷を祠る時の巻物をくわえた石の狐を売る店があったり、簔虫みのむしの巣でつくった銭入れを売る店があったり、赤い硝子の軒灯に家号を入れた料理仕出屋があったり、間口の広い油屋があったり
アド・バルーン (新字新仮名) / 織田作之助(著)
……玄關番げんくわんばんからわたしには幼馴染をさななじみつてもいゝかきした飛石とびいしづたひに、うしろきに、そではそのまゝ、蓑蟲みのむしみのおもひがしたのであつた。
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もまだちない。かたち何處どこか、かげえない。かね氣短きみじかなのはつてる。こと御病氣ごびやうきなにかのおなぐさみらうものを、はやく、とおもふが見當みあたらない。蓑蟲みのむしこひしくまよつた。
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
カメレオンと簑蟲みのむしとの對話といふレヲパルディ風のものを書いて見度くなる。簑蟲の形而上學的疑惑、カメレオンの享樂家的逆説。……等々……。但し勿論本當に書きはしない。
かめれおん日記 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)