“幼馴染”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おさななじみ58.8%
をさななじみ26.5%
おさななじ5.9%
をさなゝじみ5.9%
おさなゝじみ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
申しますの——『あの人はわたしの幼馴染おさななじみよ——おまけにいちばんまじめなお友だちなのよ。それなのにわたしは? ……』
……玄關番げんくわんばんからわたしには幼馴染をさななじみつてもいゝかきした飛石とびいしづたひに、うしろきに、そではそのまゝ、蓑蟲みのむしみのおもひがしたのであつた。
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
お関という女が録之助という車夫くるまやになっている、幼馴染おさななじみの煙草屋たばこやの息子と出会すところがあるでしょう、ちょっとあれみたようなものです。
雪の日 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
長吉ちやうきち一度ひとたび別れたおいととはたがひに異なる境遇きやうぐうからにちの心までがとほざかつて行つて、折角せつかく幼馴染をさなゝじみつひにはあかの他人にひとしいものになるであらう。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
幼馴染おさなゝじみつま美尾みをといふがらにあはせて高品かうひんうつくしきそのとし十七ばかりなりしをてんにもにも二つなきものさゝちて、役處やくしよがへりのたけかはひとにはしたゝれるほどしめつぽき姿すがた後指うしろゆびさゝれながら
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)