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幼馴染
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をさななじみ
ふりがな文庫
“
幼馴染
(
をさななじみ
)” の例文
……
玄關番
(
げんくわんばん
)
から
私
(
わたし
)
には
幼馴染
(
をさななじみ
)
と
云
(
い
)
つてもいゝ
柿
(
かき
)
の
木
(
き
)
の
下
(
した
)
の
飛石
(
とびいし
)
づたひに、うしろ
向
(
む
)
きに、
袖
(
そで
)
はそのまゝ、
蓑蟲
(
みのむし
)
の
蓑
(
みの
)
の
思
(
おもひ
)
がしたのであつた。
湯どうふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
久し振りで逢つた
幼馴染
(
をさななじみ
)
の私は、自分の廻らない智惠も忘れて、ツイ意見がましい事も申したわけでございます
銭形平次捕物控:141 二枚の小判
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そそけく果敢ない逢瀬が身に染みて忘れられぬのは、
幼馴染
(
をさななじみ
)
といふ強い糸に操られてゐるのであらうか。
兵隊の宿
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
自分と同い年で、しかも五人子持——あれが
幼馴染
(
をさななじみ
)
のお妻であつたかしらん、と時々立止つて嘆息した。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
娘であつたお
糸
(
いと
)
、
幼馴染
(
をさななじみ
)
の恋人のお
糸
(
いと
)
はこの世にはもう生きてゐないのだ。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
八百屋お七の
幼馴染
(
をさななじみ
)
で、後に眞志屋祖先の
許
(
もと
)
に嫁した島の事は海録に見えてゐる。お七が袱紗を縫つて島に贈つたのは、島がお屋敷奉公に出る時の
餞別
(
せんべつ
)
であつたと云ふことも、同書に見えてゐる。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
幼馴染
(
をさななじみ
)
の
浪漫的
(
ロマンチツク
)
——優しい虫の音は続いて聞えた——
氷屋の旗
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
十六の少年の
果敢
(
はか
)
ない戀、
幼馴染
(
をさななじみ
)
ではあるが、今は人妻になつて居る、お仙にかゝる、恐ろしい疑ひを掻き消すために、窓の下の女下駄の足跡を消したり
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何を隠さう——丑松が今指して行く塚窪の家には、
幼馴染
(
をさななじみ
)
が
嫁
(
かたづ
)
いて居る。お妻といふのが其女の名である。お妻の
生家
(
さと
)
は姫子沢に在つて、林檎畠一つ
隔
(
へだ
)
てゝ、丑松の家の隣に住んだ。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
その上彦太郎とお袖は
幼馴染
(
をさななじみ
)
で、今でも清らかな逢引を續けてゐると知つて、
腐肉
(
ふにく
)
のやうな
色餓鬼
(
いろがき
)
の市十郎は、彦太郎の清純さが憎くてたまらず、無智の狂信者を
騙
(
だま
)
してゐる
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
楽しい
思想
(
かんがへ
)
は来て、いつの間にか、丑松の胸の中に宿つたのである。昔、昔、少年の丑松があの
幼馴染
(
をさななじみ
)
のお妻と一緒に遊んだのは
爰
(
こゝ
)
だ。互に人目を
羞
(
は
)
ぢらつて、輝く若葉の蔭に隠れたのは爰だ。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“幼馴染”の解説
幼馴染(おさななじみ)は、幼い頃に親しくしていた友達を言う。幼友達(おさなともだち)とも。
後述のような文化もあってか、現代の日本においては幼馴染という言葉に「異性の(特に初恋の)相手」というイメージを思い浮かべる人も多い傾向にあるが、本来は同性・異性を問わず、いわゆる「竹馬の友」を指す言葉である。
(出典:Wikipedia)
幼
常用漢字
小6
部首:⼳
5画
馴
漢検準1級
部首:⾺
13画
染
常用漢字
小6
部首:⽊
9画
“幼”で始まる語句
幼
幼児
幼少
幼稚
幼子
幼心
幼兒
幼穉
幼稚園
幼顔