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『氷屋の旗』
ふりがな文庫
『
氷屋の旗
(
こおりやのはた
)
』
親しい人の顔が、時として、凝乎と見てゐる間に見る見る肖ても肖つかぬ顔——顔を組立ててゐる線と線とが離れ/\になつた様な、唯不釣合な醜い形に見えて来る事がある。それと同じ様に、自分の周囲の総ての関係が、亦時として何の脈絡も無い、唯浅猿しく厭は …
著者
石川啄木
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「東京毎日新聞」1909(明治42)年8月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約3分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
間
(
うち
)
仰向
(
あふむけ
)
凝乎
(
ぢつ
)
肋骨
(
あばらぼね
)
為
(
し
)
暫時
(
しばし
)
旗
(
フラフ
)
戦
(
そよ
)
気勢
(
けはひ
)
低頭
(
うなだ
)
恰
(
あたか
)
恁
(
か
)
家
(
うち
)
浅猿
(
あさま
)
双肌
(
もろはだ
)
焦心
(
あせ
)
肖
(
に
)
襞
(
ひだ
)
不図
(
ふと
)