“双肌”の読み方と例文
旧字:雙肌
読み方割合
もろはだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
又も大盃をあおり付けて、素敵に酔払っているらしく、吉角力きちずもうの大関を取ったという双肌もろはだを脱いで、素晴らしい筋肉美を露出している。
笑う唖女 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
死骸の帯をゆるめて、双肌もろはだ脱がせると、背から尻へかけて、一面の青痣あおあざ、それに相応して着物の破れなどのあるのを確かめると
双肌もろはだ脱いだ儘仰向あふむけに寝転んでゐると、明放した二階の窓から向ひの氷屋のフラフと乾き切つた瓦屋根と真白い綿を積み重ねた様な夏の雲とが見えた。
氷屋の旗 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)