“気勢”のいろいろな読み方と例文
旧字:氣勢
読み方割合
けはい78.8%
けはひ11.2%
きせい4.5%
きお2.2%
きおい1.7%
いきおい0.6%
いきほひ0.6%
けは0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
低空飛行をやっていると見えて、プロペラの轟音は焙りつけるように強く空気を顫わし、いかにも悠々その辺を旋回している気勢だ。
刻々 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
有りてどもの口々に呼邀ふる声して、入来し客の、障子なる隣室に案内されたる気勢に、貫一はその男女の二人なるを知れり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
いんいんたる貝の音や鉦鼓が城外の諸方面に聞える。総攻撃開始の気勢である。けれど織田勢はまだ城壁の下に兵影は見えなかった。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
凡そ江戸ッ児として、大若小若の万灯、樽天王を見て気勢わぬものは一人もなく、ワッショイ! ワッショイ! ワッショイ! の声を聞いては、誰しも家の内にジッとしておらるるものでない。
残されたる江戸 (新字新仮名) / 柴田流星(著)
と一声高く、頭がちに一しつ。驚破と謂わば飛蒐らんず、気勢激しき軍夫等を一わたりずらりと見渡し、その眼を看護員に睨返して
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
力なげ首悄然れが気勢のなきたそうなる眼をぎ居るに引き替え、源太郎は小狗瞰下猛鷲の風に臨んで千尺のの上に立つ風情、腹に十分の強みを抱きて、背をもげねば肩をもめず
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
力なげ首悄然と己れが膝に気勢のなきたさうなる眼を注ぎ居るに引き替へ、源太郎は小狗瞰下猛鷲の風に臨んで千尺の巌の上に立つ風情、腹に十分の強みを抱きて、背をも屈げねば肩をも歪めず
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
そして人の気勢ひの無いことを見定めると彼女は矢張り百日紅の枝が伸びてゐる塀を越えるのだが表側からだと脚場がないので僕の肩車を借さなければならなかつた。
女優 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)