“驚破”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すわ61.8%
すは23.5%
すはや5.9%
すわや5.9%
きょうは2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……加うるに、紫玉がかついだ装束は、貴重なる宝物ほうもつであるから、驚破すわと言わばさし掛けて濡らすまいための、鎌倉殿の内意であった。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
驚破すはこそ、半年ぶりで珍事出来! と大喜びで、虎鬚とらひげをひねりながら飛んで来た。が、一部始終を聞くと、ホセ君分別ありげに手を振った。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
驚破すはや、障子を推開おしひらきて、貫一は露けき庭にをどり下りぬ。つとそのあとあらはれたる満枝のおもては、ななめ葉越はごしの月のつめたき影を帯びながらなほ火の如く燃えに燃えたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
と呼んだのが、驚破すわや事ありげに聞えたので、手んぼうならぬ手を引込ひっこめ、不具かたわの方と同一おなじ処で、てのひらをあけながら、据腰すえごしで顔を見上げる、と皺面しわづらばかりが燭の影に真赤まっかになった。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
またそのった手の響きは、三千大千世界の悪魔の胆をこの文珠もんじゅ智慧ちえの一声で驚破きょうはする程の勢いを示さなければならんと、その問答の教師は常々弟子達に対して教えて居るです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)