“拍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
83.5%
たた10.4%
うっ1.6%
うち1.2%
うつ1.2%
たゝ1.2%
うた0.4%
0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そういいながら、水木と洵吉とは、まだ濡れている写真を奪合うようにして覗きみては、手をって喜び、部屋の中を踊廻っていた。
魔像 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
誰かぱちぱちと手をたたいたものがあった。すると、今までペンを走らしていた人たちまでそのペンをいて一斉いっせいに彼の方を見た。
六月 (新字新仮名) / 相馬泰三(著)
居士一読覚えず案をうって奇と叫び、愈〻無々君の説に服し、圓朝氏の技におどろき、直に筆を採て平生の所感を記し、以て序に換ゆ。
松の操美人の生埋:01 序 (新字新仮名) / 宇田川文海(著)
女ども聞て此丸龜にて江戸屋清兵衞と申は此方ばかり夫ではちがひ御座りませんと云に長兵衞はたひざうちオヽ然樣さうだ餘り思ひ過しを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
四面しめんみな山にて老樹らうじゆ欝然うつぜんとして翳塞おほひふさぐなかこの美人びじんを見ること愕然びつくりし、是たぬきにあらずんばかならず狐ならんといひければ、岩居がんきよともだちと相顧あひかへりみうつわらふ。
ひとると、かほげて、かたはすつかひにしながら、一息ひといき、ばた/\、ばツと團扇うちはたゝく。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
うたれ夫にて概略およそわかつたり先月せんげつ初旬はじめ了源寺の所化しよげいつはりたる坊主はまさしく其の願山で有うと何樣なにさま其方の別懇べつこんにする曲者ならん此儀はどうぢやと思ひがけなき事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さうして其後が「掌やらゝに、ちあげ給はね。わが長寿者トコヨ(常齢)たち」(顕宗紀)の囃し詞めいた文で結んでゐる。此処にも、室ほぎと生命の寿との関係が見える。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)