“先月”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんげつ40.0%
あとげつ20.0%
さきげつ20.0%
あとつき10.0%
閏五月10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先月せんげつ中より永々なが/\の病氣にて臥居ふしをり中々長庵方などへ參り候事是無く勿論先月中一兩度も近所の事故藥取に參り候が其時の事にて有りしがあめはれ候故不思つひかさ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「いいや、何でごぜエますよ、その、先月あとげつまでは奥様——ウンニャお嬢——ごご御病人様とばあやさんがおいでなさったんで、それからまア老爺わたくしがお留守をいたしておるでごぜエますよ」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
助左衛門のことをたずねると、つい先月さきげつ、みまかったということであった。結局のところ、吉之丞はこの世では助左衛門にめぐりあうことができなかったのである。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それで、この先月あとつきの船で届いたモスケッタ銃だが、火繩ほくちをあちこちさせる種ヶ島流とちがい、燧石ひうちいしを使った引落しの式になっている。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)