“先日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんじつ36.0%
こなひだ24.0%
こないだ18.0%
このあひだ6.0%
いつか6.0%
このあいだ4.0%
こたひだ2.0%
さきのひ2.0%
せん2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのあとへ、先日せんじつのしじゅうからがんできて、木立こだちから、はやぶさとこまどりのはなしいて、ちいさなくびをなかにすくめたのです。
美しく生まれたばかりに (新字新仮名) / 小川未明(著)
先日こなひだも前大統領タフト氏が田舎に旅行して、途中で道連れになつた農夫ひやくしやうを相手に、近頃農産物の値段が箆棒べらぼうに高くなつた事を話して
「ああ偉いとも。だからお前も少ししっかりしなくちゃいけない。何だろうな、その調子ではもう先日こないだのものは飲んでしまったろうな。」
田原氏の犯罪 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
先日このあひだ京大の松下てい二博士と大阪大学の木下東作博士とが或所で落合つた時、木下氏がこの話を持ち出して
小万さん、先日いつかッからそう思ッてたんだがね、もういい、もういい、そんなことを言ッたッて、ねえ小万さん、お前さんに笑われるばかしなんだよ。笑う奴ア笑うがいい。いくらでもお笑い。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
私は先日このあいだの出来事をいつまんで彼に物語った。それから私は彼に訊いた。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
先日こたひだ亡くなつた米国の小説家ジヤツク・ロンドンは、肉食論者にもう一歩を進めて、すべての魚類さかななまのまゝで食べようとした男だ。
つい先日さきのひ出立したと云うことを聞きましたから、さては山越しをして信州路へ掛ったのではないかと思いまして、信州路へかゝりましたが、更に手掛りがございませんから
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
つらいことも辛いだろうし口惜くやしいことも口惜しいだろうが、先日せんのように逃げ出そうと思ったりなんぞはしちゃあ厭だよ。
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)