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『田原氏の犯罪』
ふりがな文庫
『
田原氏の犯罪
(
たはらしのはんざい
)
』
重夫は母のしげ子とよく父のことを話し合った。それは、しげ子にとっては寧ろどうでもいい問題であったが、重夫にとっては何かしら気遣わしい、話さないではおれない問題であった。 実際、重夫の父田原弘平は凡てに於て観照家でそして余りに寛大であった。然 …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「黒潮」1917(大正6)年8月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約57分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間34分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
退
(
じろ
)
狼狽
(
まごつ
)
生温
(
なまあったか
)
前
(
めえ
)
上坂
(
うえさか
)
先日
(
こないだ
)
奴
(
やっこ
)
私
(
わし
)
故
(
せい
)
飲
(
や
)
白面
(
しらふ
)
止
(
よ
)
余
(
あんま
)
父
(
とう
)
温和
(
おとな
)
微睡
(
まどろ
)
眼敏
(
めざと
)
年齢
(
とし
)
空洞
(
うつろ
)
耳朶
(
みみたぶ
)
芯
(
しん
)
夜半
(
よなか
)
酔漢
(
よいどれ
)
重夫
(
しげお
)
間
(
ま
)
階下
(
した
)