“上坂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のぼりざか66.7%
うえざか16.7%
うえさか16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昨日きのふ碓氷うすひ汽車きしやりて、たうげ權現樣ごんげんさままうでたとき、さしかゝりでくるまりて、あとを案内あんないつた車夫しやふに、さびしい上坂のぼりざかかれたづねた。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
私の家の横手から鈴の森神社の方へ上る道の一部を上坂うえざかと呼んだ。その道を思い浮べるとき、微笑ましい弟の思い出が蘇ってくるのである。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
田原さんの隣りに上坂うえさかという家があった。其処の細君としげ子とはいつしか顔馴染になって、夏の夕方など静かな通りで立ちながら話をすることが時々あった。
田原氏の犯罪 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)