“上方”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
かみがた91.5%
うへ2.4%
じょうほう1.2%
カミガタ1.2%
あっち0.6%
うえ0.6%
うえかた0.6%
かみ0.6%
かみて0.6%
こっち0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
案外の上出来、それに上方かみがたに近いせいか、第一、チョボが確かだし、一座の役者の仕草しぐさ台詞せりふも一応、格に入っておりました。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
けれども、結局にはそれが禍いとなって、あろうことか正室薄雪うすゆきかたが、上方かみがた役者里虹と道ならぬつまを重ねたのである。
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
唯もうせつせと自分の仕事に精を出す。そして咽喉が渇いたら、有合せの安茶碗で番茶をぐつと煽飲あふる。これが上方かみがた成金の心意気である。
エテオクレとその兄弟との荼毘だびの炎の如く上方うへわかれたる火につゝまれてこなたに來るは誰なりやといはんとおもひたりしなり —五四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
その内面うちがはわれらを遠く上方うへに離れゐたるため、わがをりし處にては、そのさま未だ我に見えねば 一一五—一一七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そのひとりは我等より少しく上方うへにとゞまり、ひとりは對面むかひの岸にくだり、かくして民をその間にはさめり 三一—
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
またさか上方じょうほうそらが、地上ちじょうへひくくたれさがって、ここからは、そのさきにあるまち
道の上で見た話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
『梅見の船』巻七まきのしちに挿入したる半次郎が猿寺さるでら住家すみかの図は、土佐派古画の絵巻物に見ると同じき方法を取り屋根を除きて上方じょうほうよりななめに家の内外ないがい間取まどりのさまを示したり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
講義中の先生は私もその名をよく心得ているその道の大家で、東京と上方カミガタの芸者の作法や習慣の相違を説き明していらッしゃる。
上方カミガタの娘はムリに犬の抜け穴から現れて一服もることに熟達しているが、彼女らはたいがい同時に宝塚の難民の一人でもある。
——上方カミガタノ軍兵軍船ヲ見ルニ、ソノ富強ハ、所詮シヨセン、四国ノ対シ得ル所ニアラズ。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
名古屋にゃ上方あっちで友達になった海老団治って奴にたいそうな人情噺の名人があるってしょっちゅう聞かされていたもんで、それからそのおっ師匠しょさんとこへ草鞋をぬいで、夜の目も寝ねえで修業したんです。私のほうはもう少し御厄介になってるつもりだったんですが、急にその師匠が北陸道のほうへ行っておしまいなさることになって。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
御殿ごてん玄関げんかん黒塗くろぬりりのおおきな式台しきだいづくり、そして上方うえひさしはしら
巌角いわかどつたってすーッと上方うえりました。
「うへかた山」は上方うえかた山で今の城山であろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
娘のころ、大阪の住友家に奉公に出ていた母はよく『男の子は上方かみへ奉公にやらな出世しやへん』と口ぐせのようにいっていた。
ルバコンテの上方かみてに、めでたく治まるまちをみおろす寺ある山に登らんため、右にあたりて 一〇〇—一〇二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
お酒だけは、上方こっちがよかった。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)