“猿寺”の読み方と例文
読み方割合
さるでら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
香以は店を継母に渡し、自分は隠居して店から為送しおくりを受けることとし、妾鶴にはいとまり、妻ふさとせがれ慶次郎とを連れて、浅草馬道の猿寺さるでら境内に移った。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
『梅見の船』巻七まきのしちに挿入したる半次郎が猿寺さるでら住家すみかの図は、土佐派古画の絵巻物に見ると同じき方法を取り屋根を除きて上方じょうほうよりななめに家の内外ないがい間取まどりのさまを示したり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)