“猿臂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えんぴ78.8%
えんび13.6%
ゑんぴ7.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
片手を岸なる松柳にかけたるもの、足を団石だんせきの上に進め、猿臂えんぴを伸ばせる者、蹲踞そんきょして煙草を吹く者、全く釣堀の光景のまゝなり。
東京市騒擾中の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
弓を捨てると、馬超は、あかがねづくりの八角棒を持って、張飛を待った。張飛の蛇矛じゃぼこは、彼の猿臂えんびを加えて、二丈あまりも前へ伸びた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
猿臂ゑんぴをのばいたと見るほどに、早くも敵の大将を鞍壺くらつぼからひきぬいて、目もはるかな大空へ、つぶての如く投げ飛ばいた。
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)