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猿臂
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ゑんぴ
ふりがな文庫
“
猿臂
(
ゑんぴ
)” の例文
猿臂
(
ゑんぴ
)
をのばいたと見るほどに、早くも敵の大将を
鞍壺
(
くらつぼ
)
からひきぬいて、目もはるかな大空へ、
礫
(
つぶて
)
の如く投げ飛ばいた。
きりしとほろ上人伝
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
再び
猿臂
(
ゑんぴ
)
を延して、瑠璃子の柔かな、やさ肩を掴まうとしたが、軽捷な彼女に、ひらりと身体を避けられると、酒に酔つた足元は、ふら/\と二三歩
蹌
(
よろ
)
めいて、のめりさうになつた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
狐
憑
(
つき
)
め忌〻しい、と駄力ばかりは近江のお兼、顔は子供の
福笑戯
(
ふくわらひ
)
に眼を付け歪めた
多福面
(
おかめ
)
の如き房州出らしき
下婢
(
おさん
)
の憤怒、拳を挙げて丁と打ち
猿臂
(
ゑんぴ
)
を伸ばして突き飛ばせば、十兵衞堪らず
汚塵
(
ほこり
)
に
塗
(
まみ
)
れ
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
飛退く女の帶際を
猿臂
(
ゑんぴ
)
を延ばしてむんずと掴んだ
僞
(
にせ
)
家光。
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
言ひつゝヒヨイと
猿臂
(
ゑんぴ
)
を延ばして
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
“猿臂”の意味
《名詞》
猿の腕。
猿のように長い腕。
(出典:Wiktionary)
猿
常用漢字
中学
部首:⽝
13画
臂
漢検1級
部首:⾁
17画
“猿臂”で始まる語句
猿臂将軍