“下婢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かひ58.2%
おんな10.2%
はしため5.1%
はした4.1%
げぢよ4.1%
おさん4.1%
げじょ3.1%
をんな2.0%
すえ2.0%
をなご1.0%
アイヤン1.0%
おなごし1.0%
げじよ1.0%
げび1.0%
しもべ1.0%
しもめ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜は兵をあつめて宿舎の周囲を守らせ、妻を室内に深く閉じ籠めて、下婢十余人を付き添わせて置くと、その夜は暗い風が吹いた。
ずお雪が乗った。娘は、父に抱かれながら門の外へ出て、母の手に渡された。下婢は乳呑児の種夫を連れて、これも車でその後にった。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ローラなどはロミオが愛姫べては山出しの下婢ぢゃ、もっとも、だけはローラがかに上等のをってうた。
しるべの燈火かげゆれて、廊下ろしきをれし我家ともはず、侍女下婢最中さま書生部屋へとおはしぬ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
幾ら人數が少ないとツて、書生もゐる下婢もゐる、それで滅多と笑聲さへ聞えぬといふのだから、で冬ののやうな光景だ。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
尻餅ついて驚くところを、狐憑きめ忌々しい、と駄力ばかりは近江のお、顔は子供の福笑戯に眼をつけめた多福面のごとき房州出らしき下婢の憤怒
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
すると一人思付に、この酒をの高い物干の上で飲みたいと云うに、全会一致で、サア屋根づたいに持出そうとした処が、物干の上に下婢が三、四人涼んで居る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
臺所に近い奧の部屋ではお婆さんや小母さんが下婢を相手にしてその草餅をへる、私は出來たのを重箱に入れて貰つて近所へ配りに行きました。
のお下婢でもあろうか、今、どこからともなく戻って来て、下部門の外にんだ人影がある。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夫よりしてお花は日夜下婢の中に立り勝手の事などくにぞ亭主はいとゞ不便に思ひ家内の者に言てお花をはらせければ下婢仲間にてもお花を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かのわかき下婢にすらされどなほゆるしたまはず。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
下婢をつまむのは、こちとらだけだと思っていたら、うでえ——」
大岡越前の独立 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
平常気の知れぬ夫の傍に居て、口さがなき下婢の手前などに気をかね、一途に気を張詰めたる身ですから、たまたま嬉しき母のを聞いてはしみじみ母の慈愛が身に徹して、イイエ、なに
こわれ指環 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
下婢た笑いと揶揄のなかを、耳を覆った気で潜りぬけ、やっと藤屋へ走りこんだ千浪が、裾をおさえて梯子段を駈け上って、二階の部屋の障子をひらくと——。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
侍女や、下婢までが、そこへかたまって、口々に、十八公麿の孝心をえた。それに、粘土仏陀の像を作っていたということが、大人たちの驚異であった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ついでに申して置きますが、まず下僕なり下婢なりが湯を柄杓に汲んで持って来ると、それを両方の手の平をめてその湯を受けて、一旦口に含んで口から手の平に吐き出しつつそれで顔を洗います。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)