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下婢
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はした
ふりがな文庫
“
下婢
(
はした
)” の例文
しるべの
燈火
(
ともしび
)
かげゆれて、
廊下
(
らうか
)
の
闇
(
やみ
)
に
恐
(
おそ
)
ろしきを
馴
(
な
)
れし
我家
(
わがや
)
の
何
(
なに
)
とも
思
(
おも
)
はず、
侍女
(
こしもと
)
下婢
(
はした
)
が
夢
(
ゆめ
)
の
最中
(
たゞなか
)
に
奧
(
おく
)
さま
書生
(
しよせい
)
の
部屋
(
へや
)
へとおはしぬ。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「どうぞ、この御庵室の端になと置いてくださいませ。——お弟子としてお許しなければ、しばらくはお
下婢
(
はした
)
の者としても」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
逃げまどってくる者は、みな召使の
下婢
(
はした
)
や
側女
(
そばめ
)
たちばかりで、子を抱いているはずの年景の妻は見あたらなかった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
という老人や、ふかい意味はもたないが、ただ老公さまのおいいつけだから、善い事にちがいないと思っていたしております——と答えたお
下婢
(
はした
)
などもいた。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「おりませぬ。お
下婢
(
はした
)
にうかがってみたら、こん夜のお客衆にあげる惣菜を、畑へ採りに行っているとかで」
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
と、小石川の家臣たちは、お
下婢
(
はした
)
や小者の
端
(
はし
)
にいたるまで、忙しさをみな歓んでいるふうだった。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
水仕部屋の障子の内で、お
下婢
(
はした
)
のひとりが言った。けれど、野狐かむささびの
悪戯
(
わるさ
)
ぐらいに思われたことなのだろう。また、にぶい明りと
戯
(
ざ
)
れ声を元のように、閉じこめている。
私本太平記:07 千早帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お
下婢
(
はした
)
が駈けてきた。小侍もそれへ来た。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“下婢”の意味
《名詞》
召使いの女中。下女。
(出典:Wiktionary)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
婢
漢検1級
部首:⼥
11画
“下婢”で始まる語句
下婢共