“侍女”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こしもと71.0%
じじょ11.8%
じぢよ5.4%
かしずき4.3%
はしため2.2%
おんな2.2%
つかへをみな1.1%
つき1.1%
レディース・メイド1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しるべの燈火ともしびかげゆれて、廊下らうかやみおそろしきをれし我家わがやなにともおもはず、侍女こしもと下婢はしたゆめ最中たゞなかおくさま書生しよせい部屋へやへとおはしぬ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
部屋の中には、国王や女王や侍女じじょ達や二三の家来けらいが、ぐるりと寝台を取り囲んでいました。王子はびっくりして起き上がりました。
夢の卵 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
がすりのあはせに、あかおび竪矢たてや背中せなかうた侍女じぢよが、つぎつかへて、キッパリとみゝこゝろよ江戸言葉えどことばつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
すると、その人たちのあいだから、侍女かしずきに手つだわせて、見事な衣裳や女の道具を、惜し気もなく、焔のうちへ投げ込む者があった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こゝには我等ニンフェなり、天には我等星ぞかし、ベアトリーチェのまだ世に降らざるさきに、我等は定まりきその侍女はしためと 一〇六—一〇八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
もとも、稀れに侍女おんなどもを連れて、ちとそこらを徒歩ひろうてみたがよい。……秋草のさかり、昼の月にすだく虫の音、安倍川あべがわは今がよい季節
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
東に覇府はふありてより幾百年、唯東へ東へと代々よよみかど父祖ふその帝の念じ玉ひし東征の矢竹心やたけごころを心として、白羽二重にはかま五歳いつつ六歳むつつ御遊ぎよいうにも、侍女つかへをみなを馬にして、東下あづまくだりとらしつゝ
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
あねたちの難義なんぎゆるやうなれば、いましばらくまりてと、母君はヽぎみものやはらかにのたまひたれど、おゆるしのいでしに甲斐かひなく、夫々それ/\支度したくして老實まめやか侍女つきらみ、出立しゆつたつ何日々々いつ/\内々ない/\とりきめけるを
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)