“徒歩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かち69.6%
ひろ8.0%
とほ5.8%
てく4.3%
ひろい3.6%
カチ2.2%
ある1.4%
かちある1.4%
あるい0.7%
おひろい0.7%
おひろひ0.7%
かちあるき0.7%
しのび0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
里見義胤の一号令に、旗本隊はざッと一せいに騎を降りて、そして同じく、徒歩となって一人彼方へ行く義貞の背を見まもっていた。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だんまりで夜道を徒歩うてえなア気がきかねえ。一つ、色懺悔をなさいまし、色懺悔を……豆太郎、謹んでお聞きしますよ、エヘヘヘヘ
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
また上士の家には玄関敷台を構えて、下士にはこれを許さず。上士は騎馬し、下士は徒歩し、上士には猪狩川狩の権を与えて、下士にはこれを許さず。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
彼はまだ一軒レストランへ寄ってビールを飲み、さてそれから徒歩でヂャリージの家をめざした。みちみちのべつに唄を口ずさみながら。——
イオーヌィチ (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「されば、ひとりだに、退屈しているものはございません。……が、君には、ただおひとりで、何しにお徒歩でございますか」
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兵部大輔大伴家持は、偶然この噂を、極めて早く耳にした。ちようど、春分から二日目の朝、朱雀大路を南へ、馬をやつて居た。二人ばかりの資人徒歩で、驚くほどに足早について行く。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
急を本国政府に告げ、その不実をろうがためであった。彼はソウヤから、天塩海岸を徒歩いてルモイにいたり、山を越えてイシカリ川の上流に出た。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
その親類もやはり下総屋といって、米屋をしているのです。その頃は何処へ行くも徒歩きですから埓は明きません。
半七捕物帳:60 青山の仇討 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
え、証人が倉「はい有ります、御存の通り一昨夜はもより蒸暑くてにリセリウ所天に分れまで徒歩て帰りましため大層が乾きまして、 ...
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
中には、一団の女中方が馬籠の町のなかだけを全部徒歩で、街道の両側に群がる普通の旅行者や村の人たちの間を通り過ぎるのもある。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
でもい、もう二其處へはかないから!』ひながらちやんは、徒歩きました。『莫迦げた茶話會よ、めてたわ!』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
われ御曹子ならねども、この夏休みには牛首を徒歩して、菅笠を敷いて対面しょう、とも考えたが、ああ、しばらく、この栗殻の峠には、われぬ可懐思出があったので、越中境へ足を向けた。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ことによるとあのお艶という女は眷属様のお一人がかりに人体をとってお徒歩に出られるのではあるまいかなどと物識り顔に並べ立てる者も出て来て、この説はかなりに有力になり