“御曹子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おんぞうし90.0%
おんざうし5.0%
みぞうし5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ますらおこそはジュピタア様の御曹子おんぞうし、雷電の征服者ヴァルカンその人であった。キュウピッドという愛くるしい子をさえなした。
懶惰の歌留多 (新字新仮名) / 太宰治(著)
おやとまた吃驚びっくりする。次を見ると「花の影、女の影のおぼろかな」の下に「花の影女の影をかさねけり」とつけてある。「正一位しやういちゐ女に化けて朧月おぼろづき」の下には「御曹子おんざうし女に化けて朧月」とある。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
中宮定子が中宮職の御曹子みぞうしに移られたあと、彼女が梅壺に残っていた時のことである。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)