“御弟子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みでし84.6%
おでし15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうせ死ぬなら、容相かたちだけでも、釈尊の御弟子みでしになってけ。せめてものよしみ、引導いんどうだけは授けて進ぜる。眼をふさいで、静かに膝をくむがよい。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「もう心だけは仏の御弟子みでしに変わらないのですが、私には御承知のように年のゆかぬ子供がいることで、この世との縁を切りえずに僧にもなれない」
源氏物語:47 橋姫 (新字新仮名) / 紫式部(著)
羅両峰らりやうほう鬼趣図きしゆづとか云ふのは、写真版になつたのを見た事があつた。両峯は冬心とうしん御弟子おでしだから、あの鬼趣図のプロトタイプも、こんな所にあるのかも知れない。
支那の画 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
もうやがて二昔ふたむかしに近いまえのことでした。わたしは竹柏園ちくはくえん御弟子おでし一人ひとりに、ほんの数えられるばかりに、和歌をまなぶというよりは、『万葉集』『湖月抄』の御講義を聴講にいっておりました。
大塚楠緒子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)