“二昔”の読み方と例文
読み方割合
ふたむかし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さよう、もう二十年にもなりますか、二昔ふたむかしになりますからね、どうもその間の細かいことは忘れてしまいました、はい、はい
鼓の音 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
別荘——といっても、二昔ふたむかし以前まえに建てられて、近頃では余り人が住んだらしくない、古めかしい家の中から、一人の百姓女がまりのように飛出して来た。
青服の男 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
私が以前美女ヶ原で、薬草を採ったのは、もう二十年、十年が一昔ひとむかし、ざっと二昔ふたむかしも前になるです、九歳ここのつの年の夏。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)