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『鼓の音』
ふりがな文庫
『
鼓の音
(
つづみのね
)
』
柳橋の船宿の主翁は、二階の梯子段をあがりながら、他家のようであるがどうも我家らしいぞ、と思った。二階の方では、とん、とん、とん、と云う小鼓の音がしていた。 風の無い晴れきった、世の中がうつらうつらしているようにおもわれる春の日の正午過ぎであ …
著者
田中貢太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
艶
(
なまめ
)
何人
(
たれ
)
画
(
か
)
歌妓
(
げいしゃ
)
櫓
(
ろ
)
川面
(
かわづら
)
印
(
いん
)
数多
(
たくさん
)
我家
(
うち
)
壮佼
(
わかいしゅ
)
病
(
やまい
)
船宿
(
ふなやど
)
結
(
ゆ
)
細面
(
ほそおもて
)
痕
(
あと
)
正午
(
ひる
)
蒼
(
あお
)
煙管
(
きせる
)
潮
(
うしお
)
湛
(
たた
)
艘
(
そう
)
某日
(
あるひ
)
藁
(
わら
)
蠣殻
(
かきがら
)
袷
(
あわせ
)
裾
(
すそ
)
見染
(
みそ
)
陽
(
ひ
)
隅田
(
すみだ
)
階下
(
した
)
障子
(
しょうじ
)
頷
(
うなず
)
顫
(
ふる
)
鳶
(
とび
)
鼓
(
つづみ
)
室
(
へや
)
中高
(
なかだか
)
主翁
(
ていしゅ
)
二昔
(
ふたむかし
)
他家
(
よそ
)
併
(
しか
)
供
(
とも
)
口留
(
くちどめ
)
叩
(
たた
)
喫
(
の
)
壮
(
わか
)
姝
(
きれい
)
婢
(
じょちゅう
)
横膝
(
よこひざ
)
小鼓
(
こつづみ
)
帳場
(
ちょうば
)
後
(
あと
)
微藍
(
うすあい
)
情死
(
しんじゅう
)
所望
(
しょもう
)
扱帯
(
しごき
)
按摩
(
あんま
)
揉
(
も
)
旗本
(
はたもと
)
下谷
(
したや
)
柳橋
(
やなぎばし
)