“鳶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とび77.5%
とんび21.1%
トビ0.7%
0.4%
だこ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戸山が原にも春の草が萠え出して、その青々とした原の上に、市内ではこのごろ滅多めったに見られない大きいとびが悠々と高く舞っていた。
戸山ヶ原にも春の草がえ出して、その青々とした原の上に、市内ではこのごろ滅多に見られない大きいとんびが悠々と高く舞っていた。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
旧来の通称の儘のは、茶珍チヤチン徳珍トクチン鈍宝ドンボオ道木ドオキ綿帽子ワタボオシ仕合シヤワセ午造ゴゾオ宝楽ホオラクカミナリトビ鍋釜ナベカマなどいふ、思案に能はぬのもある。
三郷巷談 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
春になると子供が紙をあげるのに、「山の神さん風おくれ」というところもあれば、また「山んぼ風おくれ」といっている土地もあります。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
漁史は、手応の案外強きに呆れ、多少危懼せざるに非ざれども、手繰るに従いて、徐々しずしず相近づくにぞ、手を濡らしつつ、風強き日の、十枚紙だこなど手繰る如く、漸く引き寄す。
大利根の大物釣 (新字新仮名) / 石井研堂(著)