“とび”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:トビ
語句割合
鳶78.6%
飛14.0%
鵄2.2%
跳1.1%
鳶人足0.7%
鳶職0.4%
徒美0.4%
文鰩0.4%
杜微0.4%
渡扉0.4%
蔦0.4%
跳躍0.4%
飛翔0.4%
飛魚0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
出入の鳶(とび)の者を近い親類へ走らせたり、物置の戸を外したり、天井裏までを覗いたりしましたが、内儀のお杉は影も形もありません。
北をさすを、北から吹く、逆らう風はものともせねど、海洋の濤(なみ)のみだれに、雨一しきり、どっと降れば、上下(うえした)に飛(とび)かわり、翔交(かけまじ)って
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
下総国(しもうさのくに)香取郡万歳の後山(うしろやま)へ、村の者ども五人連れ立って木こりに行きけるに、少しかたえなる山の端に、常のよりは汚気(きたなげ)に見ゆる鵄(とび)一つ羽を休めいたり。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
尾また長くその端毛あり、一跳(とび)数足、止まるとすなわち蹶(つまず)き仆(たお)る〉と出(い)づ、英語でジャーボアといいて後脚至って長く外貌習慣共にオーストラリアのカンガルーに似た物だ(第四図)。
此不忍の池水にさらりと流して我も忘れう、十兵衞汝も忘れて呉れ、木材(きしな)の引合ひ、鳶人足(とび)への渡りなんど、まだ顔を売込んで居ぬ汝には一寸仕憎からうが、其等には我の顔も貸さうし手も貸さう
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
鳶職(とび)というのを思うにつけ、学生のその迫った眉はたちまち暗かった。
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「印半纏(しるしばんてん)見てくんねえ。……鳶職(とび)のもの、鳶職のもの。」
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
東のは徒美(とび)の益なく、実効の尊ぶべきを云ひ、西のは小を以て大を尽す可からざることを云へるにて、東京の、よの字の短語「よしの髄より天」といへると其の意おなじ。
東西伊呂波短歌評釈 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
もしや叱責(こごと)の種子(たね)にはなるまいかと鬼胎(おそれ)を抱(いだ)くこと大方ならず、かつまた塩(しお)文鰩(とび)を買って来いという命令(いいつけ)ではあったが
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一切を長裔(ちょうえい)に行わしめ、彼を長史に任じ、杜瓊(とけい)は諫議(かんぎ)大夫に、杜微(とび)、楊洪(ようこう)は尚書(しょうしょ)に、孟光、来敏(らいびん)を祭酒に、尹黙(いんもく)、李譔(りせん)を博士に、譙周(しょうしゅう)を太史に、そのほか彼の目がねで用いるに足り
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
或人の云、中世渡扉(とび)法師此所に住居す。俗渡扉を呼びて高野聖(こうやひじり)といふ。仍而此名ありと。云云。然否哉。
俗法師考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
「いや、橋の上は、お役人と蔦(とび)の者が固めて、あまり人を歩かせなかつた筈だ。お前達が橋の上にゐたとすれば、半九郎が刺されたのを知らない筈はない。その時の樣子を詳(くは)しく訊きたいのだよ」
柵内(さくうち)の砂(すな)乾きゐて春風(しゆんぷう)にカンガルー跳(と)ぶ跳躍(とび)のさぶしも
河馬 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
で、一分間まへまで彼女が箒に跨がつて空を飛翔(とび)まはつてゐたなどとは、誰にも思ひもよらなかつた。
レンジの上には、いつも排気用の電気扇が廻っているので、鮫や、飛魚(とび)や、秋刀魚(さんま)や、悪臭をたてる下等な魚を煮焼きしても、近所隣家に気どられずにすむ便宜がある。
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)