“叱責”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しっせき88.7%
しつせき3.2%
こごと3.2%
しか1.6%
いじ1.6%
さいな1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文楽や歌舞伎かぶきに精通した一部の読者の叱責しっせきあるいは微笑を買うであろうという、一種のうしろめたさを感じないわけにはゆかない。
生ける人形 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
彼女がちやうどヘレン・バーンズのを抽き出したところへ、私たちが這入つて行くと、ヘレンはいきなり鋭い叱責しつせきで迎へられた。
もしや叱責こごと種子たねにはなるまいかと鬼胎おそれいだくこと大方ならず、かつまたしお文鰩とびを買って来いという命令いいつけではあったが
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
熱気やっきとして自ら叱責しかッて、お勢のかおを視るまでは外出そとでなどをたく無いが、故意わざと意地悪く
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
それもまあ好いとしても、修業盛りの弟子たちを何にも圧迫して叱責いじめることはない。かれこれ、この組合規則なるものは甚だ不都合千万なのである。
かのうるはしき歌をきゝて、彼等の我を憐むことを、淑女よ何ぞかく彼を叱責さいなむやと彼等のいふをきかんよりもなほあきらかに知りし時 九四—九六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)