“種子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たね91.9%
しゅし4.0%
だね1.3%
0.7%
たねこ0.7%
しゆし0.7%
タネ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どれほど、このなかることをねがったであろう。あのかたつちしたにくぐっている時分じぶんには、おなじような種子たねはいくつもあった。
明るき世界へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
四月のかれ草の中にねころんだ山男のゆめです。からす北斗七星ほくとしちせいといっしょに、一つの小さなこころの種子しゅしちます。
そうかと思うと、原稿紙をもって不意に姿をくらまして人を騒がせ、新聞のゴシップ種子だねになるようなことも珍らしくなかった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
おつたはやゝ褐色ちやいろめた毛繻子けじゆす洋傘かうもりかたけたまゝ其處そこらにこぼれた蕎麥そば種子まぬやう注意ちういしつゝ勘次かんじ横手よこてどまつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
宛名は種子たねこという未亡人の名で、差出人も女名前であったが、重吉はその瞬間一種の暗示を感じたまま、事務所へき着くが否や、巧みに封じ目ののりをはがして中の手紙を見た。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
仏牙寺ぶつがじにまうできたりて菩提樹ぼだいじゆ種子しゆし日本にも渡れるをおもふ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
試みて御覧になったら? トマトは種子タネはよけてね。