“横手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よこて80.0%
よこで13.3%
よこって3.3%
ヨコテ3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
横手よこて桟敷裏さじきうらからなゝめ引幕ひきまく一方いつぱうにさし込む夕陽ゆふひの光が、の進み入る道筋みちすぢだけ、空中にたゞよちり煙草たばこけむりをばあり/\と眼に見せる。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
そこではなしのついでに、田村麻呂たむらまろはおてら和尚おしょうさんにかって、奥州おうしゅういくさではこれこれこういうことがあったとはなしますと、和尚おしょうさんは横手よこでって
田村将軍 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
かたわらへ坐らせて、お君が、ちゃんと膝をついた拍子ひょうしに、何と思ったか、ずいと立ってそこらを見廻したが、横手よこってのその窓にならんだ二段にったたながあって、火鉢ひばち燭台しょくだいの類、新しい卒堵婆そとばが二本ばかり。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
宿の後方の横手ヨコテに老松が一本蟠つてゐる、たしかに三百年以上の樹齢だらう、これを見るだけでも木賃料三十五銭の値打はあるかも知れない、いはんや
行乞記:01 (一) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)