“桟敷裏”の読み方と例文
読み方割合
さじきうら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
横手の桟敷裏(さじきうら)から斜(ななめ)に引幕(ひきまく)の一方にさし込む夕陽(ゆうひ)の光が、その進み入る道筋だけ、空中に漂(ただよ)う塵と煙草の煙をばありありと眼に見せる。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
美しい女(ひと)のその声に、この折から、背後(うしろ)のみ見返られて、雲のひだ染(にじ)みに蔽(おお)いかかる、桟敷裏(さじきうら)とも思う町を、影法師のごとくようやく人脚の繁くなるのに気を取られていた、松崎は
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
横手(よこて)の桟敷裏(さじきうら)から斜(なゝめ)に引幕(ひきまく)の一方(いつぱう)にさし込む夕陽(ゆふひ)の光が、其(そ)の進み入る道筋(みちすぢ)だけ、空中に漂(たゞよ)ふ塵(ちり)と煙草(たばこ)の煙(けむり)をばあり/\と眼に見せる。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)