“煙草”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たばこ92.7%
タバコ4.9%
きせる0.6%
シガレット0.4%
たばこぼん0.2%
たんばこ0.2%
シガア0.2%
シガー0.2%
パイプ0.2%
ピソンテ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
出家は、上ににもない、小机の前に坐って、火入ばかり、煙草なしに、灰のくすぼったのを押出して、自分も一膝、こなたへ進め
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その隣りが酒屋の物置と酒屋の店蔵で、そのさきが煙草問屋、煙管羅宇問屋、つづいて大丸へむかった角店の仏具屋の庭の塀と店蔵だった。
旧聞日本橋:02 町の構成 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
平次は煙草をポンと叩いて、天井を突き抜けるような大欠伸をしました。岡っ引根性を無駄に刺戟されてとんだ緊張が馬鹿馬鹿しかった様子です。
ここには浮浪者の姿に身をした盗賊団の穴居がって、私はその団長で、煙草すのにピストルを打ってライターの用にしれている拳銃使いの名人と知り合いだったが
ゼーロン (新字新仮名) / 牧野信一(著)
今二つの目のは七つか八つ位の娘である。無理に上げたようなお煙草盆に、小さい花簪を挿している。
牛鍋 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
おばこ来るかやと田圃んづれまで出て見たば、コバエテ/\、おばこ来もせでのない煙草売りなの(なのはなどの意)ふれて来る。コバエテ/\
春雪の出羽路の三日 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
燥々しながら立つて毛布をはたいた、煙草の灰が蛇の抜殻のくづるる様にちる、私は熱湯の中に怖々身体を沈める時に感ずる異様な悪感に顫へながら強ひて落着いた風をしてと坐つて見た。
新橋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
われ、物言うも苦し。二人は相見て笑いぬ、二郎が煙草には火うつされたり。
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
時々驚愕したように眼を離して、函の中に納められている木乃伊の方を振り返って見たり、手にした煙草に火を点けるのさえ忘れているのであった。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
と妻はショコラの茶碗いて、細巻きの煙草に火を点けた。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)