“小机”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こづくゑ60.0%
こづくえ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なかには主人あるじ宗匠そうしやう万年青おもとはちならべた縁先えんさき小机こづくゑしきり天地人てんちじんの順序をつける俳諧はいかいせんいそがしいところであつた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
平次はもう一度主人に逢つて、何やらたしかめました。いや、何やらと言ふよりは、主人の床の前に据ゑた、小机こづくゑの上を、妙な調子で叩いて聽かせると
出家は、上になんにもない、小机こづくえの前に坐って、火入ひいればかり、煙草たばこなしに、灰のくすぼったのを押出おしだして、自分も一膝ひとひざ、こなたへ進め
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
係官の前の小机こづくえの上に、線路図や、電車内の見取図をひろげて、彼が乗客の注意で、殺人の現場にかけつけてのちに見た事柄や、乗客から聞いたそれ以前の話など
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)