“こづくえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小机66.7%
小卓33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくし日頃ひごろ愛用あいよう小机こづくえまでがすでにキチンとそろえられてありました。
とこを背に、こっちを向いて坐っているのは、婦人だった。暗くてよくは判らないが若くはない。その隣には、懐中電燈のった小机こづくえを前にして頭の禿げあがった老人がいた。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「だってあなた、本当にしんから健康におなりなすったのではないのですからね」と、微笑ほほえみながら云った。男が持って来た本や書物かきものの積み上げてある小卓こづくえの上に日影が躍っている。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
下部しもべいそがはしくしょくをみぎひだりに立つれば、メエルハイムは「いづれの譜をかまゐらすべき、」と楽器のかたはらなる小卓こづくえにあゆみ寄らむとせしに、イイダ姫「否、譜なくても」とて
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
二三分立つと、二人は這入はいって戸口の戸を締めた。窓の戸は開けてある。寝台ねだいそばに据えてある小卓こづくえの上には、常の花瓶かびんに赤い薔薇ばらの花がけてある。そのにおいが部屋に満ちている。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)