“テーブル”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:てーぶる
語句割合
卓子66.4%
19.6%
食卓5.6%
洋卓3.1%
卓上2.0%
円卓0.8%
洋机0.8%
0.5%
小卓0.3%
小卓子0.3%
(他:3)0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新婚後まだ何日も経たない房子は、西洋箪笥たんすの前にたたずんだまま、卓子テーブル越しに夫へ笑顔えがおを送った。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
……黙って……うつむいて……心の動揺を落付けるかのように、大卓子テーブルを隔ててコトリコトリと私の前を横切って行った。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
気が付いて見ると、父の顔は涙で一杯だった。テーブルの上には、遺書かきおきらしく思われる書状が、数通重ねられている。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
彼女は、身をふるわしながらいた。テーブルの上にかけている白いろうのような手も、烈しい顫えを帯びていた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
二条ふたすじ三条みすじかに寒水石かんすいせき食卓テーブルえた店には、数多たくさんの客が立て込んでいた。
水魔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
選挙人は頭の禿げた老人としよりで、自分達の選挙した代議士と差向ひに食卓テーブルに就くのが、何よりも愉快で溜らなかつた。
先刻さつき三千代がげて這入はいつ百合ゆりの花が、依然として洋卓テーブルうへつてゐる。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
たちまあいちやんは洋卓テーブルしたつたちひさな硝子ガラスばこがつきました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
突如佐瀬は卓上テーブルの花瓶を取って怒れる眼鋭くハッシと許り橋本目がけて投げつけた。
真珠塔の秘密 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
「この調子で、暁け方まで頑張るのは、ちと辛いね」と大蘆原軍医が、ポケット・ウィスキーの小さいアルミニューム製のコップを、コトリと卓上テーブルの上に置きながら云うのだった。
恐しき通夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そして二人は円卓テーブルを差向ひに煙草をふかしながら、細君や丸善やのみの話をしてゐた。
西村商会の応接室の円卓テーブルを囲んで、数名の人々が厳粛な会話を取交していた。
一番我々の眼についたのは、彼の茫然ぼうぜんとして洋机テーブルの上に頬杖ほおづえを突いている時であった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
書斎には洋机テーブル椅子いすほかに、沢山の書物が美しい背皮せがわを並べて、硝子越ガラスごし電燈でんとうの光で照らされていた。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかしそのうちテーブルを一つドカンとたたいて決心を据えると吾輩は、友吉親子を連れてコッソリと××を脱け出した。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
と云ううちに文月巡査は、眼前めのまえテーブルの上に身体からだを投げかけて両肱を突いた。シッカリと頭を抱え込むと、溜息と一所に云った。
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
久我は入口の近くの小卓テーブルにつくと、もう一度念をいれて広間のなかを見廻した。しかし、そこには葵の顔は見あたらなかった。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
やや広い四角な部屋の壁にそって、チュウブ製の小卓テーブルが十五六置かれ、三十人ほどの男と女が、飲物を前にして、そこにかけていた。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
そのほか窓際の小卓子テーブルの上に載っている卓上電話機の左手の大机の上に、得意然と輝いている卓上電燈の切子笠。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
彼の部屋の、書卓テーブルゑてある窓へ、葡萄棚ぶだうだなの葉蔭をれる月の光がちら/\とし込んだ。
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
手を振り腰を振りして、尖がつた狐のやうな顏を白く塗り立てたその踊り子は、時々變な斜視のやうな眼附きを見せて、扉と飮臺テーブルとの狹い間で踊つた。
子をつれて (旧字旧仮名) / 葛西善蔵(著)
手を振り腰を振りして、尖がった狐のような顔を白く塗り立てたその踊り子は、時々変な斜視のような眼附きを見せて、扉と飲台テーブルとの狭い間で踊った。
子をつれて (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)